要点
道路抽出では、衛星画像や航空写真に写る舗装面をベクターポリゴンに変換します。
AI Segmentation pluginは、キャンバスに表示されているどのrasterでもQGIS内で処理します。範囲を描き、roadと入力すると、車道が面積と信頼度スコア付きの面として返ります。駐車場、歩道、私道にはそれぞれ専用の入力語があります。
- 対応環境
- QGIS 3.22以降
- 入力する言葉
- road, parking lot, sidewalk, driveway
- 毎月無料
- 地上3 km²、カード不要
- 出力
- 中心線ではなくポリゴン面
実際の実行例
返ってくるもの

道路layerを作る3ステップ
開いている衛星画像から、計測できる面まで。
QGISですでに開いている画像の上に、必要な範囲を描きます。
roadと入力して実行します。タイルがつなぎ合わされ、一つのlayerとして返ります。
信頼度とサイズで絞り込み、面をそのまま出力するか、中心線に変換します。
使える入力語
道路には何と入力するか
入力した言葉はそのままモデルに送られ、車道の周囲にある各面には専用のカードが表示されます。クラスを分けるため、別々に実行してください。
road道路
縁石から縁石までの車道を、一つの面として抽出します。
parking lot駐車場
駐車場や車両基地を抽出し、区画線も含めます。
sidewalk歩道
道路沿いの歩道や歩行者用通路を抽出します。
driveway私道
縁石から住宅までの進入路を抽出します。
検索ボックスでは、street、highway、motorway、asphalt、pavementからroadカードを、car parkやparking spaceからparking lotカードを見つけられます。英語の言葉でも自分の言葉でも入力でき、検索は両方に対応します。モデルには常に英語の言葉が送られます。
苦手な場面
道路抽出で間違うもの
道路は中心線ではなく面として返るため、成果物が線ネットワークなら追加の工程を見込んでください。住宅街の道路を覆う樹冠は面を分断するので、手作業でつなぎ直す必要があります。橋の床版やトンネルの入口でも同じことが起きます。道路に隣接した駐車場は、2つの言葉を別々に実行しないと道路と結合します。濡れたアスファルトや新しい舗装は色調が変わるため、一部が欠けることがあります。塗装線や駐車車両はポリゴンの内側に入ります。モデルが見えている面の輪郭を描くためです。精度の数値は公開していません。数値は画像によって変わるためです。
QGISの道路抽出について
- はい、pluginを使えば可能です。QGIS単体では手作業でデジタイズします。AI Segmentationを追加すると自動検出が使えます。範囲を描いてroadと入力すると、プロジェクトのCRSに合うポリゴンが返ります。衛星画像からWMSまで、キャンバスに表示されているどのrasterも読み込めます。
- ポリゴンです。画像に写っている舗装面を、縁石から縁石まで輪郭化します。中心線が必要な場合は、QGISで面に対してスケルトン化または中心線化のツールを実行する追加工程があります。排水、舗装更新、透水性の調査なら、必要な数値は面積であることが多いでしょう。
- 道路と隣接するものを分けて見られる解像度が必要です。高速道路は粗い衛星画像でも見えますが、樹木の下にある住宅街の細い道には高い解像度が必要です。解像度によってモデルが分離できる対象が決まるため、有料利用を決める前に無料プランで自分の画像を試してください。
- 最初は無料で、カードも不要です。Automaticは地図上で数えた地上3 km²を月ごとに利用できます。Cloud Semi-Autoは保存した輪郭1つを1オブジェクトとして数え、月50オブジェクトまでです。自分のマシンで動かすSemi-Autoには上限がありません。Proでは月額39ユーロで、2つの上限が300 km²と2,000オブジェクトになります。
- いいえ。モデルは欧州連合内のサーバーで動くため、仕事用のノートパソコンでもワークステーションのように処理できます。Windows、macOS、Linux上でQGIS 3.22以降が必要です。画像をアップロードしたくない場合は、Semi-Autoを使って自分のCPUで小さいモデルを実行できます。クリック1回につき1オブジェクトです。